MENU
エントリーはこちら

整骨院を2年以内に転職する人の特徴

自分を変えずに転職しようとしてませんか?

求人面接などをしていると、入社してから数日や数カ月で辞めてしまった方とお会いすることがよくあります。すぐに仕事を辞めてしまうのは「根性がない」「仕事ができない」からだと思われがちですが、最近では「能力が高い」「意識が高い」と言われている有望な柔道整復師や鍼灸師であっても、すぐに辞めてしまうケースもみかけます。

 

環境だけを変える転職は失敗する

柔道整復師や鍼灸師のいる整骨院業界に限らず、あらゆる業種の新卒就職者の3年以内離職率は、若干の変動はありますが、過去20年間にわたって、30%前後で推移していりそうです。「最近の若い者は」と言われがちですが、昔から若手が30%程度辞めているという状況は続いているのですね。

なぜ、30%もの新入社員が、短期間で離職してしまうのでしょうか?入った整骨院・鍼灸接骨院がブラック企業だから仕方なく辞めてしまったというケースが一番多そうですが、それ以外にも「すぐに仕事を辞めてしまうのは本人に原因がある」と感じざるえない人もいます。

 

 

・「先輩が何も教えてくれない。もっと教育体制が整っている整骨院に転職した方が自分は成長できると思う」

・「友だちの会社は残業も少ないし、楽しそう。でも、自分の整骨院は残業も多いし、仕事にやりがいを感じられない」

・「自分は今の仕事に合わないと思う。周りに迷惑を掛けないためにも早く辞めて転職します」

・「外傷が診れると聞いていたのに、できそうにないので辞めたい」

 

 

こういったことを言う人にはある共通点があります。それは、「自分の考え方や行動」を変えずに、「環境」だけを変えようとしている点です。

自分を変えずに環境だけ変えようとする人は、あらゆることを環境や周りのせいにしがちです。きっと転職をしてもまた同じ理由で辞めてしまい、離職を短期間で繰り返してしまうでしょう。人間関係や仕事の上で大切なのは、自分をどんどん作り変えて、新しい自分になっていくこと。過去と他人は変えられません。変えられるのは自分だけですから。

転職求人を探すのはかなりの労力を使いますし、何よりも大きなリスクが伴います。特に入社してからそれほど経験を積んでいない状況で転職すると、短期離職を繰り返している人」は求人面接のときに不利ですし、働きだしてからも信頼してもらうのに少し時間がかかるかもしれません。

 

 

転職すべきではない4つのタイプ

ちょっと厳しい言い方ですが、自分を変えずに環境だけを変えようとする人は、その考えが変わらない限りは、「転職すべきではない」と思います。そのままでは、転職しても不平不満を繰り返すだけで、希望するようなキャリアアップは望めないでしょう。

 

「教えてもらって当たり前」タイプの特徴

・会社や院長、先輩が自分に教育することを「当たり前」だと考えている

・自分の都合だけで「教育しないのは怠慢だ!」と考えてしまう

・自分の希望どおりに院長や先輩に対応してもらえないと、不満を感じる

 

会社や院長、先輩が部下に教育することを、「当たり前」だと考えているタイプです。

確かに院長や先輩が若手スタッフに仕事のやり方や治療を教えることは必要です。ただ、整骨院・鍼灸整骨院は患者さんが中心に動いていますから、院長や先輩によっては、そこまで新人の教育に時間を割けないくらい忙しい人もいます。そんな状況でも、相手よりも自分を優先して「教育しないのは怠慢だ!」と考えてしまうのがこのタイプの特徴です。

また、ちゃんと教育を行っていても、自分が満足するだけの時間を割いてもらっていない、あるいは自分が質問した時にすぐに対応してもらえないといった、ささいなことでも希望どおりにいかないと、不満を感じる傾向もあります。

 

「隣の芝が青く見える」タイプの特徴

・友人や知人の話を聞いて、すぐに感化されてしまう

・人の話の「良い部分」にだけ影響されてしまい、「悪い部分」を参照しない

 

文字どおり「隣の芝が青く」見えてしまっているタイプです。仕事を始めた当初は、わからないことやうまくいかないことだらけです。そんなとき、柔道整復師専門学校時代の友だちといっしょに飲みに行くと、すごく楽しそうに仕事の話をする友だちがいます。

すると、現在の自分がうまくいっていない状況は、「今いる整骨院・鍼灸接骨院が悪いから」と、安易に考えてしまいます。「良い部分」だけを見て、他の整骨院・鍼灸接骨院に転職すれば状況が好転すると期待し、転職活動に踏み切ってしまうのです。

 

「優等生の挫折」タイプの特徴

・学生時代は優等生だったため挫折経験がなく、ちょっとした失敗で自信を喪失

・定型化された仕事はこなせるが、非定型の仕事には対応が難しい

・個人でやる仕事は得意だが、集団で連携して行う仕事が苦手

 

このタイプは、学生時代に優等生だったので挫折経験があまりなく、ちょっとした失敗やうまくいかないことで、必要以上に自己否定してしまうタイプです。

学生時代まで優等生だったタイプは、決められた問題を解くことや個人で学習することは得意です。だが、社会人になると定型化されている仕事もありますが、問題自体を探し、その解決策を実行しなければならない仕事もあります。さらに整骨院・鍼灸接骨院では1人で完結する仕事はほとんどなく、他のスタッフとの連携が欠かせなくなります。

そうしたことを避けていたり、できなかったりすると、優等生だったタイプが、仕事では急に評価されなくなります。そのような挫折に慣れていない優等生タイプは、必要以上に自信を失ってしまい、短期間で退職してしまいます。

 

「夢だけ大きい」タイプの特徴

・「夢」は大きいが、「行動」が伴っていない

・自己中心的に考えてしまい、希望すれば何でもやらせてもらえると思っている

・仕事に優劣をつけてしまい、「目立つ仕事」ばかりを求めてしまう

 

このタイプは仕事に対して、夢は大きいのですが、実績や行動が伴っていないタイプです。

仕事に対して高い意識を持つことは大事なことです。ただし、仕事ができる人や優秀な院長・副院長は、仕事に対して高い「意識」だけでなく「行動」が必ず伴います。しかし、意識だけは高く、それに見合うだけの行動が伴っていない場合は、仕事もできるようになりませんし、周りから評価されることもありません。

「目立つ仕事」は、誰もがやりたいと思っています。目の前の仕事で結果を出しながら、順番待ちをしている他のスタッフの存在は見えず、自分の都合通りに物事が進むと考えています。自分がやりたい仕事があるのに、そのチャンスをもらえないと、希望が叶わないのは環境が悪いからだと判断し、転職に踏み切ってしまいます。それでも、能力や実績が自分の希望のレベルと合っていないため、転職活動では非常に苦労してしまいます