東京都心部で展開する新宿ライオンハート整骨院グループでは、ES(社員満足度)を上げることを大切に考えています。若い柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ師さんの中には、新たに新卒採用などで初めて整骨院・鍼灸接骨院に就職する人もいると思います。
一生の仕事にしようと国家資格を取得したにも関わらず、「こんなはずじゃなかった…」とならないためにも、働きがいとは何なのかをよく考えてほしいと思います。そこで、有名な「ハーズバーグの動機づけ衛生理論」を使って、一つの仮説を書き記してみます。
人間には2種類の欲求があり、苦痛を避けようとする動物的な欲求と、心理的に成長しようとする人間的欲求という別々の欲求があるとし、「ハーズバーグの動機づけ・衛生理論」はこの考え方を元にしています。
苦痛を避けようとする動物的な欲求をいかに充足しても、人間は不満足感が減少するだけで積極的な満足感を増加させることはない。
また、たとえ心理的に成長しようとする人間的欲求を十分に充たすことができなくても、不満足感が増加するわけではないと考えられています。
つまり、仕事の満足感を引き起こす要因と不満を引き起こす要因は違い。不満要因(衛生要因)をいくら取り除いても、満足感を引き出すことにはつながらず、不満足感を減少させる効果しかなく、仕事の満足感を引き出すには「動機づけ要因」にアプローチしなくてはいけないということです。
※ハーズバーグの動機づけ衛生理論とは、アメリカの臨床心理学者フレデリック・ハーズバーグが提唱した、仕事における満足と不満足を引き起こす要因に関する理論です。人間が仕事に満足感を感じる要因と、不満足を感じる要因は全く別物であるとする考え方を指します。
仕事の満足に関わるのは、「達成すること」「承認されること」「仕事そのもの」「責任」「昇進」など。これらが満たされると満足感を覚えるが、欠けていても職務不満足を引き起こすわけではない。動機付け要因は、マズローの欲求段階説でいうと「自己実現欲求」「尊厳欲求」さらに「社会的欲求」の一部に該当する欲求を満たすものとなっている。
仕事の不満足に関わるのは「会社の方針と管理方式」「上司」「上司との関係」「給与」「対人関係」など。これらが不足すると職務不満足を引き起こす。満たしたからといっても満足感につながるわけではない。単に不満足を予防する意味しか持たないという。
衛生要因は、マズローの欲求段階説でいうと、「生理的欲求」「安全欲求」と「社会的欲求」の一部の欲求を満たすものとなっている。
※マズローの欲求5段階説とは、人間の欲求は5段階のピラミッドのように構成されていて、低階層の欲求が満たされると、より高次の階層の欲求を欲するとされる。
人生の中で仕事をする期間は、男性であれば22歳~65歳くらいまでの40数年くらいあります。その長い期間をいかに充実して、満足して過ごせるかは人生全体の質にも関わってくる一大事です。いくら給料がよくて休みが多くても、仕事そのものにやりがいや働きがいを見出すことができなければ、こんな不幸なことはないと思います。
整骨院・鍼灸接骨院での仕事の働きがいを考えるならば、達成感を味わえるような仕事や治療ができること、会社の方針が社員や患者様を大切にしていること、自分のやった仕事や治療が周りのスタッフや患者様に認められ賞賛され感謝されること、院長に昇進できる道があること、先輩後輩・上司と良好な人間関係が築けること、会社の社風や文化が他社を大切に扱い正当な評価をしてくれることなどが一般的には大切なようです。(もちろん個々に性格や考え方が違うのでこれが全てではないでしょう。)
新宿ライオンハート整骨院グループでは、ES(社員満足度)を上げていくために、社員の働きがいというものを意識しながら整骨院経営をしています。また、個別面談などを定期的に行い、社員個々の気持ちを尊重しながら働きがいのある職場環境作りをしています。